« 有馬記念でダイワメジャーは買えるのか | トップページ | 有馬記念でドリパス&サムソンは買えるのか »

2006年12月21日 (木)

有馬記念でデルタブルースは買えるのか

 有馬記念検討第4回目はデルタブルースです。

 京都1600mの新馬戦。馬場状態は重。鞍上は武幸四郎騎手。後方から、上がり最速の脚で追い込むも7着。

 阪神2000mの未勝利戦。鞍上はスミヨン騎手。途中からハナに立ち、粘りこんで2着。上がり3Fの競馬。

 小倉2000mの未勝利戦。馬場状態は稍重。鞍上は武豊騎手。先行して2着。上がりのかかる競馬。

 小倉2000mの未勝利戦。鞍上は武幸四郎騎手。後方から、まくり気味に進出して4着。上がりのかかる競馬。

 京都2400mの未勝利戦。鞍上は岩田康誠騎手。先行して4着。上がりの競馬。天皇賞3着のストラタジェム。キングカメハメハと接戦を演じたこともあるグレートベースンなどが出走しており、メンバー的なレベルはなかなかのものでした。

 福島2000mの未勝利戦。鞍上は武幸四郎騎手。先行して、優勝。7F目と8F目が早くなっており、ロングスパートの我慢比べといったところでしょうか。

 青葉賞。鞍上は後藤浩輝騎手。後方から行って見せ場なく13着。上がり3Fの競馬。勝ったのはハイアーゲーム。2着が後に菊花賞でデルタの2着になるホウキパウェーブ。この時点では、上位と完成度の点で差がありました。

 東京2400mの500万下。馬場状態は稍重。鞍上は安藤勝己騎手。青葉賞よりもグンと遅いペースを先行して、1着。上がり3Fの競馬。

 休み明けで、阪神2500m、古馬混合戦の1000万下兵庫特別に出走。鞍上は後藤浩輝騎手。先行。ハイペースで、5着。

 中山2500mの1000万下九十九里特別。鞍上は岡部幸雄騎手。先行して、1着。上がり3Fの勝負。

 菊花賞。鞍上は岩田康誠騎手。先行して、4コーナーで逃げたコスモバルクを潰して優勝。1000m通過タイムは1分04で、この距離にしては速いペースだと思いますが、中盤緩んで、基本的には上がりの競馬だったと思います。

 3歳時ジャパンカップ。鞍上は安藤勝己騎手。追い込み辛い馬場にもかかわらず後方から追い込んで、3着。ペースは速かったと思いますが、上がりもそれなりに速い競馬。このメンバーで3着にきた地力と、追い込み辛い特殊な馬場に対する適性という意味では高く評価できるのですが、勝負が終わったあと突っ込んできた3着でもあり、このことは、このあと述べる反応が鈍いというこの馬の弱点と関係ありそうです。

 3歳時有馬記念。鞍上はボニヤ騎手。タップダンスシチーが刻んだ高速平均ラップを4番手で追走。なだれ込んで5着。容易にバテないスタミナがあることは分かりましたが、決め手に欠ける印象。

 脚部不安で休養。復帰は4歳時アルゼンチン共和国杯。鞍上はペリエ騎手。トップハンデ59キロを背負わされ、先行するも5着。上位に入った馬は、なかなか強いので、トップハンデでは仕方のない面はあります。5~4Fのロングスパート勝負。

 ステイヤーズS。鞍上はペリエ騎手。スローペースからの上がり5Fのロングスパート勝負を制し優勝。

 4歳時有馬記念。鞍上はペリエ騎手。8番手追走も、4コーナーで順位を落とし、11着。この馬よりも上位に来た馬はかなり強い馬なので、単に力負けという評価でいいと思いますが、気になるのは、4コーナーで、ペースが急激に上がったところで、順位を下げている点。急激なスピードアップにはついていけない可能性が高いです。
 
 05有馬記念ラップ7-11.4-11.7-12.1-12.9-13-12.2-11.8-12-12.3-12-11.4-12.1
 デルタブルースの通過順位8-8-8-11

 前年2着のタップダンスシチーが先手をとり、前年のラップタイムをスケルーダウンさせたような傾向のラップタイムです。

 京都記念。鞍上はペリエ騎手。差してきて5着。上がりの競馬。ラスト3Fは11.5-11.6-12.9で、ラスト1Fがかかっていますが、これは芝コースの内が荒れていて、ほとんどの馬が外を回したためで、スピードの低下というよりも距離ロスと、捉えた方がよいと思います。アルゼンチン共和国杯で先着された、サクラセンチュリー、マーブルチーフにまたもや先着されており、力負けともとれる内容。しかし、距離や馬場が合わなかった、叩き台で仕上がり前だったという可能性も排除しないでおきます。

 阪神大賞典。馬場状態は稍重。鞍上は菊花賞をともに制した岩田康誠騎手。先行して、なだれ込み3着。レースはトウカイトリックが引っ張ってハイペース。稍重の馬場状態と、強い向かい風の影響もあって、上がりのかかる競馬に。速い上がりを使って順位を上げたいタイプの馬に厳しい展開と言えるでしょう。もちろん、デルタはそういうタイプではありませんから、こういう展開はむしろ恵まれたと言えるかもしれません。勝ったのは、断然の1番人気ディープインパクト。馬場、展開はこの馬向きとは思えませんでしたが、お構いないしの勝利でした。

 春の天皇賞。鞍上は岩田康誠騎手。阪神大賞典でも逃げた、トウカイトリックがここでも逃げて、最初の1000mは1分3秒のハイペース。そこからは緩んで、上がり4Fの競馬。ディープインパクトが3コーナーからしかけて、4角先頭という、とんでもない走りを披露し圧勝。05年有馬記念と同じく、急にペースが上がったところで順位を下げており、ここでも、反応が遅いという弱点をさらけ出しています。

 06天皇賞(春)上がり5F12.7-11.3-11-11.2-11.3
 デルタブルースの通過順位11-12-14-15

 オーストラリアGⅠ2400mのコーフィールドカップ。鞍上はロウィラー騎手。好位から、早めにまくる競馬。ロングスパートでの競り合いに残る形で、3着。

 同3200mのメルボルンカップ。鞍上は岩田康誠騎手。先行。早め先頭に立ち、そのまま押し切り勝ち。2着ポップロックにはアタマ差ですが3着には4馬身差。菊花賞と同じようなレース運びで、これがデルタブルースの勝ちパターンと言っていいでしょう。

 海外の競馬はデータも少なく、評価が難しいです。まず、相手関係が全く分かりませんし、馬場や展開も基本的に別物と考えています。海外の実績馬がジャパンカップで簡単に負けるシーンは見慣れていますし、日本の実績馬が海外で好勝負するとも限りません。

 これまでのレースを振り返って、デルタブルースの特徴をまとめると、

 1、オープン以上であげた勝ち星は全て3000m超のレース。

 2、とにかく反応の鈍い馬。急なペースアップには対応できない。

 3、重馬場は、反応の鈍さを補える分、好材料とみるが、データは不足で、未知の部分が大きい。

 そして5歳時有馬記念。

 1、距離が長すぎるということはまずないはず。

 2、反応が鈍いので、他の馬に先に仕掛けられると、対応できない可能性大。勝ち負けに持ち込むには、自分で動いて勝ちに行くしかありません。鞍上岩田騎手は、この馬の特徴をつかんでいると思いますが・・・。

 3、重馬場でも評価は変えません。

 正直言って、日本でのレースは力負けと思えるものが多く、前走の海外GⅠ勝ちがなかったら、人気になるような馬ではないと思います。メルボルンカップはかなり強い勝ち方でしたが、相手関係がどれだけ強いのか、私には判断がつきません。馬場や、オーストラリアの競馬のスタイルにうまくマッチしたとも考えられます。前走から急に強くなった、という可能性も捨て切れませんが、日本でのパフォーマンスを見る限り、ここでは力が足りないと言っていいのではないでしょうか。

|

« 有馬記念でダイワメジャーは買えるのか | トップページ | 有馬記念でドリパス&サムソンは買えるのか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 有馬記念でダイワメジャーは買えるのか | トップページ | 有馬記念でドリパス&サムソンは買えるのか »