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有馬記念でダイワメジャーは買えるのか

 有馬記念検討第3回はダイワメジャーです。

 中山・芝1600mの新馬戦。鞍上は菊沢隆徳騎手。やたらと上がりのかかるレースを差してきて2着。

 2戦目中山・ダート1800mの未勝利戦。先行して9馬身差の圧勝。

 3戦目中山・ダート1800mの3歳500万下。2コーナーで一旦逃げ馬を交わして先頭に立つも、再び交わされて、2番手追走という不可解な競馬で4着。走破タイムも勝った未勝利戦より0.6秒遅く、力を出し切れなかった感じがします。

 クラシックを目指してスプリングSに出走。11番人気の低評価ながら、先行して、3着に好走。追い込んで来たブラックタイドとキョウワスプレンダが1、2着。良血馬(当時はもちろんディープはデビュー前ですが)の鮮やかな勝利に、競馬ファンは目を奪われましたが、私は、これはフロックではないか、と感じました。と言うのも、かなりのハイペースで、しかも、雨が降って稍重の馬場状態。連対した2頭は、馬場の良い外を通ったもので、見た目の印象ほど高評価はできないと感じました。
 実は、このレースでもっとも強い競馬をしたのは3着のダイワメジャーだったのです。

 牡馬クラシック第1戦の皐月賞。鞍上はデムーロ騎手。弥生賞を勝ったコスモバルク、スプリングSを鮮やかに追い込んだブラックタイド、朝日杯FSの勝ち馬コスモサービームが1、2、3番人気に推されて、ダイワメジャーは10番人気。レースは、逃げるメイショウボーラーをダイワメジャーが早めにかわしてそのまま押し切って優勝。上がりの3Fが速い競馬。1番人気コスモバルクは中段から追い込んできますが、届かずの2着。2番人気のブラックタイドは16着惨敗。後に有馬記念、ドバイシーマクラシックなどを勝つハーツクライが14着惨敗。レース後は、前がとまらない馬場と言われました。ちなみに、レースの上がり34.4は皐月賞史上最速です。馬場や展開に恵まれた面はありましたが、それでも自分で勝ちに行って勝ったところは十分に評価されるべき勝利と言えるでしょう。

 ダービー。マイネルマクロスが飛ばして超ハイペース。ダイワメジャーは5番手を追走して6着。あまりにもハイペースだったため、この敗戦をもって距離が長かったとは言い切れず、むしろ前に行っての6着は健闘だったかもしれません。

 秋初戦は、古馬混合戦のGⅡオールカマー。このレースから、鞍上は柴田善臣騎手。ダイワメジャーは2番手を追走するも、直線で逆噴射してるのかと見えるほどの止まり方で最下位に。後に喉鳴りと言われたように明らかに状態が悪い中での出走で、参考外のレースと考えて方が良いでしょう。つづく天皇賞も最下位に。

 喉鳴りを手術して、復帰初戦は、4歳時の中山・1600mのダービー卿CT。平均的なペースを先行して2馬身差の圧勝。勝ちタイム1分32.3は1600mで行われたダービー卿CTの勝ちタイムでは最も速いものです。

 ダービー卿CTでの勝ちが評価されて、安田記念では2番人気になりました。ローエングリンが速いペースで逃げて、それを香港最強スプリンター、サイレントウィットネスが締めてかかって先行馬には厳しい流れで、ダイワメジャーは8着。ペースを考えると仕方のないところなのですが、このレースあたりから、ダイワメジャーは東京苦手と言われ始めます。

 関屋記念。鞍上は横山典弘騎手。先行して、早めに押し切るかと思われたところをサイドワインダーがすごい脚で追い込んできて2着。新潟外回りにありがちな上がりの競馬でした。

 4歳時毎日王冠。1番人気におされましたが、5着と人気を裏切りました。レースは、ゆったりとした流れを早めに仕掛けたサンライズペガサスが押し切って優勝。ダイワメジャーは一瞬で反応できないという弱みを露呈しました。このレースで、ダイワメジャー東京苦手説はファンに定着したと思います。

 4歳時マイルチャンピオンシップ。鞍上はルメール騎手。逃げるローエングリンを2番手で追走し、逃げ馬に息を入れさせない速いペースを作り出し、早めに抜け出す競馬。最後はハットトリックにハナ差だけ差されて2着。見せ場十分の強いレースぶりでした。注目すべきはラスト2F11.3-12.2。最後、脚が衰えて、差されているところです。ここはちょっと覚えておいてください。

 5歳時中山記念。馬場状態は重馬場。鞍上はデムーロ騎手。バランスオブゲームが逃げて、ダイワメジャーは2番手追走。4コーナーで、バランスオブゲームに並びかけるも突き放されて5馬身差の2着。レースの上がり3Fは12-11.6-12で、11.6がダイワメジャーが突き放されたところです。重馬場の上がり2Fでこれだけ加速できるバランスオブゲームは驚愕に値します。逆に、ダイワメジャーは重馬場は苦手とまでは言えないものの、大得意ではないのだろう、という印象を持ちました。
 
 5歳時マイラーズC。鞍上は安藤勝己騎手。レースは、ローエングリンが控えて、プリサイスマシーンが先手をとり、淡々としたスローの流れ。ダイワメジャーの通過順位は4-2-3。上がり3Fの勝負で内容的には完勝。単賞1.8倍が示すように、ダイワメジャーが勝つべくして勝ったというレースですが、勝ちタイム1分16.2は稍重の馬場状態を差し引いても平凡なもので、ダイワメジャーの強さを余すことなく発揮したと思えないレースでした。

 5歳時安田記念。東京は苦手と言われていましたが、日本馬に強い馬が少ないメンバー構成で2番人気におされます。ちなみに、1番人気は、高松宮記念、京王杯SCを連勝してきたオレハマッテルゼ。レースは、類まれなる平均ラップを計時して、ダイワメジャーは4着。勝ったのは、昨年4着の香港馬ブリッシュラック。このレースで、ダイワメジャー東京苦手説はファンや競馬評論家の間で決定的になります。しかし、勝ち馬と3着馬は、能力の評価が難しい外国馬で、2着馬は前年の覇者アサクサデンエン、この馬は、状態が不安視されて人気薄になってしましたが、高い能力の裏づけはとれている馬でした。意外な馬に負けたという感じは全くなく、5着馬ダンスインザムードとの着差はむしろ開いているくらいですから、このレースをもって、ダイワメジャーが東京苦手とは決め付けられないという感想を持ちました。

 5歳時宝塚記念。鞍上は四位洋文騎手。馬場発表は稍重でしたが、実質は重に近いものだったと見てよいでしょう。ダイワメジャーは先行して4着。勝ったのは前年の3冠馬で、春の天皇賞を圧勝したディープインパクト。
 バランスオブゲームにはまたしても先着されてしまい、この馬との重馬場の巧拙の差ははっきりしたと言って良いでしょう。2着は、ナリタセンチュリーで、この馬も重馬場実績のある馬でした。ダイワメジャーの敗因は距離ということも考えられますが、重馬場ということも考えた方が良いと思います。宝塚記念の回顧でも書きましたが、騎手も、四位騎手より安藤騎手のほうが手が合うのではないかと考えています。

 5歳時毎日王冠。鞍上は安藤勝己騎手。東京苦手説がすっかりファンに浸透したのか、このレースでは3番人気。東京得意説が強いアサクサデンエンが1番人気で、今まで一度もダイワメジャーに先着したことのないダンスインザムードが2番人気。レースでは、2番手を進んで、平均的な流れから、早め先頭で押し切るという強い内容でした。上がり3Fのラップは11.3-11-12.3で、特徴的なのは、後から2番目がものすごく早くて、ラスト1Fが、直前のラップと比べて1秒以上遅いと言うことです。まあ、これに気がついたのは他のブログからの受け売りからなんですけどね。ラスト2Fで先行馬をなで斬りにして、ラスト1Fでの差し馬の追撃は勝負根性でしのぐといったイメージでしょうか。

 5歳時秋の天皇賞。毎日王冠を強い勝ち方で勝利したにもかかわらず、200mの距離延長と東京2000mでは不利とされる外枠が嫌われてか4番人気。ダイワメジャーは、外枠を苦にする風もなく、インティライミの大逃げを離れた2番手で追走。インティライミの刻んだラップはハイペースを示していますが、2番手以下はそうでもなかったかもしれません。ダイワメジャーは早め先頭に立つと、追い込んできたスウィフトカレントを2分の1馬身差に退け勝利。上がり3Fラップは11.9-11.2-12.5。上がり2F目からはダイワメジャー自身のラップと考えられますが、毎日王冠と同じく、ラスト2F目でかなり速い脚を使い、ラスト1Fで脚が衰えたところで、追い込んで来たスウィフトをなんとか封じています。
 前走では、クビ差の2着だったダンスインザムードは、このレースでは0.5秒差の6着に負けていますが、これは前走より早めにダイワメジャーに勝負を挑んでいった分の負けで、ラスト2Fで速い脚を使って先行馬を潰すというダイワメジャーの特性をよく顕していると思います。

 5歳時マイルチャンピオンシップ。4歳時と同じような展開で、前年優勝のハットトリックが差してこれないわけですから、当然の勝利と言えるでしょう。雨も大して降らず、唯一の懸念も、実現しませんでした。上がり3Fのラップは11.6-11.2-12.4で、ここ2走とほぼ同じような傾向で、鞍上の安藤勝己騎手は、この馬のスタイルを確立したと言ってよいでしょう。

 これまでのレースから、傾向をまとめると、

 1、距離適性は1600m以上。2000mまでは、安定して強いが、それより長い距離では未知数。距離をこなせるという証拠もないが、こなせないという証拠もない。オールカマーは喉鳴りの手術前で参考にならず、ダービー、宝塚記念は極端な展開と馬場で、やはり参考にはできない。

 2、レーススタイルは、先行して早め先頭押し切り。4歳時毎日王冠の内容から、スローペースで流れて、他馬に先に仕掛けられると、反応が遅いため、ついていけない可能性がある。また、持続力タイプと思われがちだが、それは、番手につけて逃げ馬に楽をさせない展開を作るためで、本当に速い脚は1F。
 
 3、重馬場は苦手な可能性がある。

 そして、5歳時有馬記念。

 1、2500mという距離については未知数である以上、こなせる方に賭けるのも、こなせない方に賭けるのも個人の自由だが、2つに1つなら、人気になれば消し、距離が嫌われて人気がないなら買い、でいいのではないか。中山2500mは、スタートして500m進むと、あとは皐月賞の中山2000mと同じになるということは一応書いておきます。

 2、スタイルが確立されている以上、ここ3戦と同じような戦法をとると思われる。そうなると、逃げ馬に厳しい展開になることが予想されるので、この馬を本命にする場合は、相手は、差し、追い込み馬から狙うべき。そうでなくても、この馬が、ここ2戦と同じような競馬をすれば、逃げ馬には厳しい展開になる可能性は高い。しかし、距離延長を鞍上が必要以上に意識すると、違った戦法になる可能性もあるので、予断を許さないと言う面はある。断言はしません。
 この馬が、東京苦手とは思わないが、ラスト1Fの脚の衰え方を見ると、直線は短いにこしたことはなく、中山替わりはプラスと言える。

 3、重馬場になれば、狙いを下げる。個人的には、重馬場なら、消します。

 以上、長々と書いてきましたが、結局、この馬が有馬記念で買えるかどうか(もちろん3着以内入る馬券という意味です)は、距離をこなせると見るか、こなせないと見るかに集約されると思います。ハッキリ言って、能力もコース適性も十分に足りています。
 個人的にはこなせそうに思いますが、たぶん結構人気になりそうですし、現時点では消すと思います。

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コメント

僕はダイワメジャーは買います。
喉鳴りを治してから絶好調
特に騎乗する安勝も絶好調
デイープより前で競馬できるのも
いい
僕の中では、もしかしての一頭です

投稿: ガム | 2006年12月20日 (水) 09時45分

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